起床時、血圧が高い人は夜の寝汗で脳梗塞の危険性大 就寝前にコップ半分の水が防ぐ

起床時、血圧が高い人は夜の寝汗で脳梗塞の危険性大 就寝前にコップ半分の水が防ぐ

起床時、血圧が高い人は夜の寝汗で脳梗塞の危険性大 就寝前にコップ半分の水が防ぐ ので就寝前の水分補給を忘れないように行いましょう。朝、起きたらまずは水を飲みましょう!と推奨している情報はよく耳にしますし、目にもとまりますが、就寝前に水分補給という情報はあまり浸透していないように思います。朝、起きた時に血圧が高い人は注意しましょう。

脳卒中、心筋梗塞の危険性はなんと4倍

近年、健康診断や病医院で測った血圧は正常なのに、家庭や職場で測ると血圧の高い人が多く見られます。こうした高血圧を「隠れ高血圧(仮面高血圧ともいう)」といいます。

隠れ高血圧はどうしても本人が気づきにくく、放置されやすいことが危険性を高める大きな理由です。そのため、知らず知らずのうちに血圧の上昇が進み、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞といった命取りの病気を引き起こします。実際に、隠れ高血圧は、従来型の高血圧に比べて脳卒中や心筋梗塞を招く危険の大きいことが確かめられているのです。

こうしたことから、専門医の間でも、隠れ高血圧は今や最大の関心事になっています。

隠れ高血圧は、職場で血圧が上がる「職場高血圧」と、家庭で早朝や深夜に血圧が上がる「早朝高血圧」に大別できます。このうち、特に注意が必要なのは早朝高血圧です。

血圧をコントロールしている自律神経には、心身を活動的にする交感神経と、心身をリラックスさせる副交感神経があります。寝ているときには副交感神経が優位になるため、血圧が低くなりますが、昼間は交感神経が優位になっているため血圧が高くなります。

そして早朝は、体を活動的にするために、副交感神経から交感神経が優位の状態に切り替わり、誰でも血圧が上昇します。このような生理的な血圧の上昇に加え、早朝高血圧が起こっていると、血圧が異常に高くなって脳卒中や心筋梗塞を招く危険が格段に高まるのです。これは、脳卒中や心筋梗塞は朝の6~10時の間に多発することと無関係ではありません。

米国コロンビア大学が行った調査では、脳卒中や心筋梗塞を起こす確率は、正常血圧の人を1とした場合、高血圧の人は3倍、早朝高血圧の人は4倍にも上ると報告されています。

起き抜けに首や肩に疲れのある人は要注意

早朝高血圧の原因として、加齢や多量の飲酒、喫煙、ストレスなどがあげられます。これらのことが原因で血管に負担がかかると、血管内皮細胞に備わつている血圧を調節する働きが弱ってしまい、早朝の血圧上昇が著しくなってしまうのです。

朝の起き抜けに、首や肩に疲れがある人は、早朝高血圧の疑いがあります。

自分が早朝高血圧かどうかを確かめるためには、起床後の1時間以内、排尿をすませたあと、朝食をとる前に、家庭用血圧計で血圧を測ってください。1週間(週に5回以上) 血圧を測って記録し、最大血圧が135mmHG以上(正常は130mmmHG未満)、もしくは最小血圧が85mmHG(正常は85mmHG未満) 以上の、ことが2回以上あれば、早朝高圧が疑われます。記録した血圧の値を持参して病医院を受診し、医師に相談しましょう。

少量の水飲みの習慣が血液をさらさらに

ところで、早朝高血圧の人は、夏、特に脳梗塞に注意する必要があります。なぜなら、夏は就寝中に寝汗をかいて、体が水分不足になってしまうからです。

眠っている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。それが、真夏の熱帯夜ともなると、大量の汗をかいてより多くの水分が失われてしまいます。そうして体の水分が失われると、血栓ができやすくなり、脳梗塞を起こす危険が一段と高くなるのです。

そうした事態を防ぐためには、夏は就寝前と起床時に、コップ半分(100CC)ずつの水を飲むことが有効です。心肥大や腎臓病のある人は、水分をとりすぎると、たちまちむくみが生じて、かえって血圧を上げてしまいます。必要以上の水を飲むのは逆効果なので、コップ半分を適量と考えてください。

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夏は、冬より血圧が下がる 冷房の温度差や寝苦しさによる不眠が血圧の不安定さに

夏は、冬より血圧が下がる 冷房の温度差や寝苦しさによる不眠が血圧の不安定さに

夏は、冬より血圧が下がる 冷房の温度差や寝苦しさによる不眠が血圧の不安定さに つながり案外下がりません。冬期間より温かいので血管は開いているはずですが、不眠などにより自律神経が不安定になるためです。

脳梗塞は冬より夏に多発する

血圧は、季節によって高くなったり低くなったりします。血圧が最も高くなる季節は、冬です。冬は、寒さや冷たさの刺激で自律神経のうち心身を活発にする交感神経が優位になり、血管が収縮して血圧が上昇します。そのため、冬は脳卒中や心筋梗塞の発症も増加します。

これに対し、気温の高い夏は血管が広がって血圧が低く保たれる傾向があり、一般的には、血圧が管理しやいと考えられています。

しかし、最近は、夏も決して油断すべきでないことがわかってきました。夏は、思わぬことで血圧が上下に激しく変動し、脳卒中や心筋梗塞を招く危険があるのです。実際に、脳梗塞は冬より真に多発することが、国立循環器病センターの調査で明らかになっています。

発汗によるドロドロ血液

真に血圧の変動が激しくなる最大の理由は、冷房です。

夏は冷房の利用により、屋内と屋外の温度差が10度以上に及ぶこともあります。激しい温度差のある場所を行き来すると、自律神経が乱れて血圧が急激に上昇するため、脳梗塞を引き起こす危険が高まるのです。

こうしたことから、冷房の効きすぎた場所では、血圧の急激な上昇を防ぐためにショールやカーディガンを用意して、屋外との温度差をうまく抑えることが大切です。特にスーパーなどはかなり冷えているので、外気温との差に注意します。また、冷房を使うときは、設定温度をやや高めの26~28度にするといいしょう。

夏の血圧の変動で注意すべきなのは、屋内の冷房ばかりではありません。夏は熱帯夜が続き寝苦しい季節でもあるため、睡眠不足になりがちです。睡眠不足が続くと、知らぬまに心身にストレスがたまり、交感神経が優位になって血圧が上昇します。睡眠時間と高血圧の関係を調べた調査では、平均睡眠時間が5時間以下の人は、高血圧になりやすいという結果が得られています。

なお、熱帯夜に冷房をつけたまま眠ると、体が冷えて血管が収締し、夜に下がるはずの血圧が上がってしまいます。そのため、眠るときは冷房を切り、床についたら30分ほど扇風機を使用するのが理想です。
夏のエアコンに注意

さらに、夏は汗をよくかくため、体が水分不足になって血液がドロドロになることも問題です。血液がドロドロになると、血栓ができやすくなり、脳卒中や心筋梗塞の危険が一投と高まります。
ドロドロだけでない!ベタベタ、ギュウギュウ、ギトギト、スカスカ血液はリスクが高い

こうした事態を防ぐためには、ペットボトルの水を持ち歩き、こまめに水分を補給しましょう。特に、高齢の人は、のどの渇きを感じにくくなっているので、最低でも1時間おきに水分をとるようにします。

血圧はリラックスして2回測定

以上のことから、脳卒中や心筋梗塞を防ぐには、夏も自宅で血圧測定を行って血圧の管理に努めるようにしましよう。

血圧を測るときは、イスに座って体の力を抜き、リラックスした状態になり、血圧計のカフを、上腕に直接巻きつけます。カ7と腕の間に指が一本入るくらいの強さで巻くといいでしょう。

カフを巻いた腕はテーブルの上に置き、指は軽く曲げます。カ7の位置を心臓の高さにするのが肝心で、低いときはひじの下に丸めたタオルを置くなどして、高さを調節します。

夏の間は、朝、夜と2回測定するといいでしょう。

夏の寝苦しい夜には グリーンファン サーキュレーター リモコン付き扇風機 が快眠に導いてくれます。

健診時には正常でも早朝、仕事中、夜間に高くなる 隠れ高血圧 は心臓の危険度が 4 倍

隠れ高血圧

健診時には正常でも早朝、仕事中、夜間に高くなる 隠れ高血圧 は心臓の危険度が 4 倍 です。

自分では気づかないところで血圧が上昇している

自分の血圧をいつ、どこで測定していますか?測定したことがないという人もいるかもしれません。血圧のことなんて気にしたことがない人もいるかもしれません。

測定をするとすれば、おそらく、日中に行われる健康診断や、病院の診察で測定する時でしょう。そして、そのときの測定結果が正常だったからと安心してはいませんか。もし、そのときの血圧が正常だったとしても、あなたが高血圧ではないとはいいきれません。

なぜなら、血圧は1日の間に絶えず変動していて、健康診断や病院の診察で測定しただけでは、見逃してしまう高血圧が存在するからです。

本来、血圧は起床とともに上昇し、いったん低くなってから、昼ごろに上昇して比較的高い状態が続きます。そして夕方から就寝するまで下降し、就寝中は低い状態が続きます。途中、細かい上昇・下降はありますが、だいたいこのような大きな変動を毎日くり返しています。

ところが、このパターンに当てはまらない人がいます。

このような人は、高血圧であるにもかかわらず、病院での血圧測定では正常血圧になってしまうため、知らぬまに高血圧を悪化させてしまう危険があります。こうした高血圧のことを、隠された(正常の仮面をつけた)高血圧という意味から、「隠れ高血圧」(仮面高血圧)と呼んでいます。

仕事中も注意

隠れ高血圧には、大きく分けて

  1. 早朝高血圧
  2. 夜間高血圧
  3. 職場高血圧

の3タイプありそれぞれ特徴があります。

早朝高血圧

星間に血圧を測定すると正常なのに、朝、特に起床時に血圧が高いタイプ。早朝は正常な人でも血圧が高くなるが、極端に高くなる場合を早朝高血圧と呼ぶ。血圧の薬を服用している人で、早朝に薬の作用が低下してしまい、血圧が上がる場合もある。

夜間高血圧

本来血圧が下がるはずの睡眠中に下がらず、早朝まで高血圧の状態が続くタイプ。夜間高血圧の人は、本来、血圧の高い日中に加えて、睡眠中も高血圧状態が続くため、血管が常に高い血圧にさらされ、動脈硬化が起こりやすく、脳卒中や心筋梗塞を招く恐れがある。

職場高血圧

健診では正常なのに、仕事中の緊張やストレスが影響して、職場での血圧が高くなるタイプ。正常血圧の人の3~4割が職場高血圧といわれ、40~50mmHGも血圧が上がる場合もある。健康診断では血圧が正常なため、自分が高血圧だと気づいていない人が多く、放置して悪化させる危険性が高い。

最近、このような隠れ高血圧の人が増えつつあり、正常な血圧の人の10~15% 、降圧治療中の高血圧患者で血圧が正常にコントロールできていると思っている人のうち、約30% が隠れ高血圧であるといわれています。

要介護のリスクが12倍にもなる

隠れ高血圧は本人が気づきにくいため、放置されている場合が非常に多いのです。しかし、この病気の本当の恐ろしさは、狭心症や心臓病を起こしやすいというところにあり、長い間放置すれば、突然死の危険もあります。

隠れ高血圧で心臓病を起こす危険性は、一般的な高血圧(持続性高血圧)の人の場合、正常血圧の人の約3倍でしたが、隠れ高血圧の人はそれを上回り、約4倍という結果が出ています。

さらに、75歳以上の高齢者で、朝の血圧が就寝前よりも15mmHG以上高い人の場合、将来、要介護状態になる危険度が正常血圧の人に比べてなんと12倍も高くなることがわかっています。

現在、自分は高血圧とは無縁だと思っている人も、もしかしたらすでに隠れ高血圧に陥っているかもしれません。では、自分が隠れ高血圧かどうかを確かめるにはどうしたらいいのでしょうか。

医療機関での血圧測定は昼間がほとんどなので、隠れ高血圧を発見することは難しくなります。そこで、隠れ高血圧を発見するためには、家庭で血圧を測定する必要があるのです。

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