「健康のためにレバーがいい」というのは、よく聞くフレーズですが、本当でしょうか?よく貧血が治る、疲労回復効果に最適と言いますね。
確かにレバーには、貧血や肉体疲労、肝臓障害などを予防するすばらしい効果があります。必須アミノ酸をバランスよく含み、「栄養の宝庫」といわれるレバー。ビタミンの含有量も高く、レバー50gで、成人が1日に必要とするビタミンAやビタミンB2をまかなうことができてしまいます。当然、食べ過ぎはNGですが、適量摂るには非常に体のためになる栄養素がたっぷりです。
レバーは、『食べる栄養剤』あるいは、『ビタミンとミネラルの宝庫』とも呼ばれるほど。あらゆるビタミン、鉄をはじめとして各種ミネラルが多く含まれます。さらに、レバーのたんぱく質は、必須アミノ酸のバランスがよく体内での利用率が普通の肉以上に優れる。こうした多種類の栄養素が健康上のさまざまなトラブル解消に大きな力を発揮します。
しかし、レバーの効用は、これだけではありません。中高年にとって一番気になる気血圧のコントロールにも大きな力を発揮します。レバーには豊富な「コリン」という成分が血圧降下作用を発揮してくれます。人間の体内には、血圧を上げる物質や下げる物質がそれぞれたくさんあり、血圧を下げる性質をもった物質のひとつにアルセチルコリンがありますが、体内に十分あると、血管の緊張状態がバランス良く保たれ、血圧が安定します。
アセルコリンというのは、文字どおりその一部分がコリンでできており、コリンはアセチルコリンの一材料です。
つまり、日頃からコリンを十分に摂取すれば、体内でアセチルコリンが盛んにつくられるようになり、血圧も下がるというわけです。
また、ビタミンB1もアセチルコリンに関与するビタミンでビタミンB1が体内に十分にあると、血圧の上昇を抑制することができる。
ビタミンB2には、過酸化物質が体内で生成されるのを抑制する働きがあり、過酸化物質は、動脈硬化を促進させ、動脈硬化が進行すると、血圧が上昇するため、ビタミンB2
は血圧が上昇するのを間接的に防ぐこととなります
レバーは、これらコリンやビタミンB群をたっぷり含む食品となる。B群のビタミンはそれぞれが連携して、ワンセットで機能するため、レバーはより効果的な食品といえるでしょう。
さらに、ビタミンB群は、少量でもその効果を発揮するため、レバーを食べる際の量は1回にわずかでも効果を発揮します。
たくさんのレバーを時々、食べるよりも、少量のレバーを続ける方が効果を発揮するということでもあります。
レバーをたくさんの野菜と炒めて食べるのも効果的です。少量であれば、レバーのコレステロールも気にしなくていいでしょう。降圧効果のメリットの方が大です。