高血圧の治し方 高血圧の知識

高血圧の検査はこんな順番で行われる

投稿日:2021年4月5日 更新日:

高血圧の検査はこんな順番で行われる 高血圧の検査とはどういった段取りで行われるのでしょうか? どのようにして 高血圧 と診断されるのでしょうか?

高血圧の検査はこんな順番で行われる 大事な3つのポイント

高血圧が心配で痛院に行ったとき、病院ではどんな検査を行うのでしょうか。

高血圧の検査はこんな順番で行われる

高血圧の検査はこんな順番で行われる

まず、1番にあげられるのは、もちろん血圧値です。収縮期(最大)血圧180mmHG 以上、拡張期(最小)血圧115 mmHG 以上などの、かなり高い高血圧の場合は、ただちに精密検査をする必要があるからです。

もう1つは、原因は何か、ということです。高血圧のほとんどは 本態性高血圧 であるとはいっても、原因となる病気がないことを確かめない限り、 本態性高血圧 とはいえないからです。

3番目は、合併症(余病)があるかどうかということです。心臓や血管に合併症がある場合には、治療法も異なってきます。

以上の3つの大事なポイントを踏まえて、まず行われるのがス クリーニング検査 です。

スクリーニング検査 の中には、問診、診察(血圧測定、聴診、打診、触診、むくみの判定)、肥満の判定、尿検査(尿タンパクや尿沈査など)、血液検査(血算、血清生化学検査)、眼底検査、心電図検査、胸部Ⅹ 線検査があります。

スクリーニング とは「ふるい分け」との意味であり、高血圧ではないかと受診をしたすべての人に行われます。

これらの検査をしたうえで、ごく軽い 本態性高血圧 と診断が下されると、 割醤油 などを使った 減塩 などの食生活の制限や、喫煙、アルコール、運動など日常生活上の注意について、指導があります。

しかし、 本態性高血圧 でも、血圧がかなり高かったり、合併症が疑われるときは、どんな合併症なのか、合併症の重症度はどの程度なのかを知るために、さらにくわしい検査が必要になります。

また、何か痛気があるために 血圧 が高くなっているらしいと診断されたときも、それがどんな病気なのかを突き止めるために、くわしい検査が行われます。

問診 何才から血圧が高くなったか、血縁者に 高血圧 がいないかなど

最初に行われるのが、この間診です。問診では、まず、過去にかかった病気はないか(これを既往歴と呼ぶ)、現在何か病気にかかっていないか、診察前の血圧値はいくつだったのか、いつから血圧が高いとわかったのか、頭痛、動悸、めまい、しびれなどの自覚症状があるか、年齢は何オかなど(これらを現病歴と呼ぶ)が聞かれます。

問診で、いつから血圧が高いとわかったのかということと年齢が聞かれるのは、何歳ごろから血圧が高くなったのかということ(発症年齢)が、本態性高血圧なのか、それとも何か病気があって血圧の上がる二次性高血圧なのかを判断する、目安の1つになるからです。

本態性高血圧は、大半が30歳ごろから高くなり始め、50歳ごろに高血圧になるというパターンをとります。このことから、20代で高血圧になったり、あるいは50代ぐらいまでは何もなかったのに、60代、70代で高血圧になった場合には、二次性高血圧の可能性が高くなります。

頭痛 、 しびれ などの自覚症状の有無を調べるのは、症状自体の治療とともに、合併症があるかないかを知る手がかりともなります。特に しびれ や マヒ などの神経学的な所見の有無は重要です。

両親や兄弟姉妹など、血縁者に 高血圧 の人がいないか、 高血圧 の 合併症 を起こした人がいないかなど(このようなことを家族歴という)も尋ねられます。
血縁者に高血圧の人がいる場合は本態性高血圧の可能性が高くなりますし、本人だけが非常に高い場合は、二次性高血圧に注意を払わなければなりません。

診察 血圧測定、聴診、打診、触診、むくみの判定

血圧測定
正常値
  • 収縮期血圧 140 mmHG 以下
  • 拡張期血圧 90 mmHG 以下

朝日覚めた直後の最も安静な状態での血圧を 基礎血圧 といいますが、 基礎血圧 は入院しているときでないと測れません。私たちがふつう 血圧 といっているのは、「随時血圧」のことです。
血圧は、家庭で測るときと痛院で測るときではかなり値の違う人もいますが、治療方針を決める場合には、病院で測った値を基準にします。

食事や喫煙、運動の直後は 血圧 が上がるので、そのような状態での 血圧 の測定は避け、普通の状態で5分以上安静にし、すわって、上腕で測ります。2回以上測ってその平均をとるのが望ましいのですが、病院によっては1回の測定で判断するところもあります。

初めての診察では、左右の腕を測ることもあります。一般にきき手は高めに出るので、10 mmHG ぐらいまでの差は正常範囲内とします。しかし、20~30 mmHG 以上の差のあるときは、左右どちらが高い場合でも大動脈炎症候群による二次性高血圧の可能性があるので、そのための精密検査を行います。

問診のとき、血縁者にだれも高血圧の人がいず、20代ぐらいの若い人か、逆に60歳を過ぎてから高血圧になった人だということがわかったときは、上腕と下肢の血圧を測ることもあります。大動脈縮さく窄症といって、大動脈が途中で狭くなっている病気の場合、腕の血圧は高いのに脚の血圧は低くなります。このときも精密検査を行います。

聴診、打診、触診打診とは、手で胸の上をたたいて、心臓が大きくなっていないかどうかを調べる検査ですが、現在では レントゲン 撮影をすることが多いので、行わないこともあります。
聴診とは、聴診器を胸やおなかに当てて、雑音がないかどうかを調べる検査です。心臓に雑音のあるときは大動脈弁閉鎖不全症が、おなかに雑音のあるときは腎血管性高血圧が疑われます。
触診とは、腫瘍がないか、腎臓や肝臓がはれていないかなど、腹部にふれて調べる検査です。むくみの判定腎臓が悪いときには、血圧が高くなるだけでなく、むくみ(浮腫)の出ることもあります。腎臓での排泄機能が低下して、体の中の水分が多くなるためです。 むくみ は腎臓だけでなく、心臓や肝臓の悪い場合でも見られます。
むくみ があるかどうかは、普通はすねを押して、へこみぐあいで調べます。

肥満の場合は皮膚の下は脂肪なのて、押してもすぐ元に戻ります。それに対して、 むくみ の場合は皮膚の下が水分なので、肥満は高血圧を助長するだけでなく、高血圧の合併症も誘発するという点で重要なので、スクリーニング検査の中に肥満の判定も入っています。

一般的な判定法は、( 身長-100)× 0.9 プラスマイナスを理想体重として、これより±15% 以内に入っているかどうかを調べるという方法です。

この方法では、厳密にいえば骨が太いのか、筋肉が多いのか、脂肪が多いのかまではわかりませんが、簡便なので、身長と体重のバランスから肥満度を判定しているのです。

尿検査 大事なのは 尿タンパク と 尿沈査

尿たんぱく
正常値
  • 定性検査 陰性(-)

高血圧でタンパク尿(尿にタンパクが混入する)のあるときは、まず腎臓に腎炎などの障害があってその後血圧が高くなる場合と、高血圧が進んだ結果として腎臓の障害が出る場合があります。

いずれにしても、腎臓の障害があるかないかを知る手がかりとします。タンパク尿の定性検査では-± +、と判定しますが、異常は+ からで、±は異常とはしません。定量検査は、尿1 dl 中にタンパクが何呼出ているかを測る検査で、タンパクの量を正確に知ることができます。ただし、タンパク尿はかぜで熱が出たぐらいでも出るので、継続的に出ていない場合には問題となりません。

潜血反応
正常値
  • 陰性 -

尿に試薬をまぜて、その反応で血液がまじっているかどうかを調べる検査です。- ± + 2+ 3+ で判定します。まれな病気ですが、腎臓に多数の膿疱を満たした袋)ができる嚢胞腎という病気は、初期には高血圧と血尿だけのことが多く、その診断の手がかりとなります。

尿沈査
正常値
  • 正常値 赤血球・白血球とも1個/視野から2個/視野細菌 0個

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