脳出血 高血圧が原因の合併症

脳出血 高血圧が原因の合併症

脳出血 高血圧が原因の合併症 脳出血とは、 「 脳卒中 」 の症状のひとつです。 脳に張り巡らされた血管に障害が起こる病気で、多くの場合は激しい頭痛を伴い、半身の麻痺などが起こります。 脳出血の直接の原因は、文字通り 「 出血 」 です。

脳出血 高血圧が原因の合併症

脳出血 高血圧が原因の合併症

高血圧が原因で発作の引き金になることも

高血圧 の恐ろしさは、血圧の高さそのものよりは、むしろ、 高血圧 に伴って血管障害が起こる点にあります。

とりわけ、脳血管、心血管、腎血管に起きる障害は健康に重大な影響を及ぼしますが、ほかにも大動脈や四肢の動脈の障害が問題になることもあります。

脳血管障害は、戦後間もなくから側年まで、ずっと日本人の死亡原因のトップだったほど多い病気で、現在でも死因の第三位を占めています。

この中で圧倒的に多いのが、突然、発作が起こる 脳卒中 です。 脳卒中 には、脳の血管が破れる脳出血のほか、脳の血管が詰まるために障害が出る脳梗塞、一時的に脳の血流不足が起こる 一過性脳虚血性発作 ( TIA ) 、クモ膜下腔に出血が起こる クモ膜下出血 があります。

脳卒中以外の脳血管の病気には脳動脈硬化症と、脳動脈硬化のために痴呆になる脳血管性痴呆があります。脳卒中の中で最も高血圧との関係が深いのが、脳内の血管が破れる脳出血です。

脳出血の大部分は、動脈硬化の起こった脳内の細動脈が高血圧を引きがねにして起こりますが、細動脈硬化の原因となるのが、老化と高血圧なのです。しかし、高齢者に多いとはいっても、著しい高血圧だと20代の若さでも起こすことがあります。

多くは前触れもない突然の発作

脳出血 の起きやすいのは、大脳半球のやや深い部分の被殻出血、視床出血などと、脳の表面に近い皮質下出血ですが、小脳などに起きることもあります。

多くはあまり前ぶれもなく、意識を失うとか、はげしい頭痛や嘔吐といった症状で発症します。手足や全身のケイレン、体の半身が動かなくなる片マヒが症状の中心であることもあります。

脳出血 が起きると、血腫と呼ばれる血のかたまりとなるほか、血腫のまわりに水分が集まり、浮腫の水ぶくれ)ができます。出血量が多いと血腫も浮腫も大きくなって脳全体を圧迫し、脳全体の機能が失われて死に結びつきます。

出血が脳室という髄液で満たされた部分に及さをぶと(脳室新野、出血を遮るものが何もなく、出血量がふえ、脳の圧迫を強めます。意識がすぐ戻るとか、もともと意識障害が軽い場合、感染症などの合併症を起こしていない場合には、

生命の助かる率が高くなります。しかし、片マヒや、言葉が話せない、ろれつが回らないなどの言語障害が後遺症として残り、日常生活が不自由になることが多いでしょう。出血した場所によっては、手術で血腫をとり除くこともありますが、止血薬、降圧薬、脳代謝賦括薬(脳の代謝を活発いする薬)など、内科的治療だけのこともあります。そして、マヒの起こった機能を回復させるため、発作の3週間後ぐらいからリハビリテーションを始めます。