わかめ、昆布といった海草類には血圧を下げる有効成分が豊富に含まれる

2017年11月11日

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血圧を下げる作用としてわかめや昆布などの海草類が有名だが、これについて科学的な側面からも検証したい。海草類には、アルギン酸という食物繊維が豊富に含まれる。これが血圧を上げる原因となるナトリウム(塩分)を排泄して、結果、血圧を下げるきっかけになるというもの。

その仕組みはこうだ。

海草類には、カリウムやカルシウムをはじめとするミネラルが豊富に含まれていてそれらはアルギン酸と結合している。ところが、胃の中に入ると、結合していたアルギン酸とミネラルは分離する。
胃の中は酸性で、この状態では結合していたアルギン酸は胃の中ではほとんど消化されずにアルギン酸とミネラルは分離してバラバラになる性質があるためだ。

アルギン酸は胃の中ではほぼ消化されないため、そのまま腸へと流れる。すると、こちらはアルカリ性のためミネラルはアルギン酸と結合しようとする。この時、腸にあるミネラルは、もちろんわかめや昆布のものだけではなく一番多いミネラルはナトリウムとなる。
このナトリウムは、アルギン酸と結合したり、アルギン酸の鎖状にからみあった分子の網の目の中にとりこまれる。アルギン酸は腸管では大部分が消化吸収されることなく、便として排出されるためにナトリウムも一緒に排出されて血圧が低下するという仕組み。

つまり、アルギン酸は血圧を下げる作用のあるカリウムなどを比較的多く体内に残し、血圧を上げる作用のあるナトリウムを体外に排出するよう機能する。

高血圧体質、高血圧患者には必須の栄養素だといえる。

また、海草類には、フコイダンという食物繊維も含まれアルギン酸とこのフコイダンには、血中のコレステロールを減らす作用もある。
アルギン酸やフコイダンは食物中のコレステロールの一部を吸着して便とももに体外に排出し、腸から吸収されるコレステロールの量を減らす。さらに、コレステロールは、リポタンパクの分解を間接的に促進する作用をもつ。
これらが血中コレステロールを下げ、動脈硬化を防止し、血圧を安定させる。
こうした食物繊維のほか海草類には、フコステロールという成分も含まれ、これは海藻のみにしか含まれない成分で特にわかめ、昆布に多く含まれる。

このフコステロールは、コレステロールの仲間で、普通のコレステロールとは異なり血圧を下げる作用をもつ。フコステロールは、細胞にカリウムを送り込む作用を間接的に助けており、ナトリウムとカリウムのバランスをカリウムのほうへカリウムの方へと持っていく作用がある。
さらに、フコステロールには血液をさらさらにして血栓ができるを防ぐ作用もある。心筋梗塞や脳梗塞の防止にもなる。
わかめ、昆布などの海藻には血圧をはじめとする成人病を防ぐ成分が豊富に含まれている。

→フコイダンの効能、効果について詳しくはこちらのサイトが参考になります。