食品は、味つけをしなくても多かれ少なかれ塩分を含んでいる。調味料を使わずに味付けを行わなくても、1日におよそ1~2gの塩分摂取は避けられない。
食塩の摂取量を計算する際に、この1~2g分をきちんと計算することが大切である。すでに高血圧の方、これから高血圧予防を行う方、どちらも頭に入れておく必要がある。
こうした天然の塩分のことよりももっとも気を付けなければならないのは、加工食品。佃煮、漬け物、塩魚などは、最初から塩分が多いことはわかっているが、かまぼこ、ちくわ、ハム、ソーセージ、チーズ、食パンといった加工食品に塩分がかなり含まれていることはご存知だろうか?
さらにこうした加工食品は、夏になると腐らないようさらに塩分を増やす。特に酒の肴となる珍味類は一般にかなりの塩分を含むので気を付けたい。
こうした加工食品を食べるのであれば、ほんのわずかにしておいたほうがいい。
当然、加工食品を使ってはいけないということではなく、量に配慮したり、酢の物にわずか入れたり、干物などは、焼き味をつけるなどとして塩や醤油といった調味料を極力使わない工夫をすることが大切である。
乾麺といった麺類なども意外に多いので、お湯でゆでたあとに、流水でしっかり流したい。
加工食品の塩分量(100gあたり)
- そうめん…1.6g
- うどん…1.5g
- コーンフレークス…2.1g
- 食パン…1.3g
- ロースハム…2.0g
- チーズ…2.0g
- ベーコン…2.0g
- ウィンナーソーセージ…2.3g
- コーンビーフ…2.0g
- めざし…3.3g
- 塩鮭…8.1g
- アジの開き…3.0g
- かまぼこ…2.6g
- はんぺん…1.9g
- ちくわ…2.5g
- ツナ缶…0.9g
- たらこ…6.6g
- 塩辛…11.6g
- ねりうに…12.0g
- 昆布の佃煮…12.5g
- 梅干し…20.0g
- インスタントみそ汁…25.0g
- カップスープ…7,0g
パッケージの裏などをしっかり見て塩分量を見ながら食べる量を調節するといいでしょう。高血圧の症状がある人は、基本的に塩辛いものはできるだけ避けたほうがいいでしょう。