正しい血圧の測定方法

正しい血圧の測定方法 血圧計

正しい血圧の測定方法 は、動脈の中にカテーテルという管を入れて直接測る方法と、体の上にマンシュットという布を巻いて、間接的に測る方法があります。

正しい血圧の測定方法 血圧は一般的に腕に巻いて測定する

私たちが一般に測定している方法は、間接法です。測るところは、ふつう、上腕にある上腕動脈です。ここで測るのは、動脈が皮膚のすぐ下を通っているうえに、マンシュットにより動脈を圧迫しやすいからです。

 

もちろん、上腕でなくても測定しやすいところならどこでもよく、腕に障害のある場合などには大腿部の内側を走っている膝窩動脈、下腿部の内くるぶしの近にある後脛骨動脈などで測ることもあります。また、場合によっては指先の動脈を測ることもあります。

マンシュット 正しい血圧の測定方法

マンシュット 正しい血圧の測定方法

当然のことながら、測る部位に合わせて、マンシュットもかえます。

腕以外の部位での測定は、腕で測定できない場合だけでなく、病気を診断する必要上行われることもあります。た

とえば、体のどこかに血管の内腔が狭くなっていると思われるとき、2ヶ所以上の血圧を測定し、血圧値の差を見たりする場合です。

しかし、一般の人にとっては上腕での測定が最もやりやすいので、上腕での測り方を覚えればよいでしょう。

正しい血圧測定 前に注意すること

血圧は、少しの刺激でも変動しますから、どんな血圧計を使うにせよ、まずは次のような注意が必要です。

  1. 食事、運動、喫煙などのあとは30分以上待ちます。
  2. 会議や他人と熱心に話し合ったり、怒ったり、寒いところにいたときなども血圧が上がるので、その後30分以上待ってから測ります。
  3. 膀胱に尿がたまっているときも血圧が高くなるので、測定前にトイレをすませておきます。
  4. 血圧測定前5分間は安静にします。
自動血圧計を使いこなすコツ

家庭用血圧計として現在普及しているものはほとんど、自動的に空気を出し入れできる自動血圧計です。この 家庭用自動血圧計 には、聴診器で コロトコフ音 という血液が血管にぶつかる音を聴いて測定するマイクロホン方式と、動脈壁の振動をセンサーでキャッチして測定するオシロメトリック方式があります。

WHO では、血圧の判定をするときには聴診法を用いることになっているので、聴診法を自動化したマイクロホン方式のほうがいいのかもしれません。しかし、マイクロホンを動脈の上にきちんと置かなければならないことと、騒音のひどいところでは、血圧計に内蔵されているコンピュータがコロトコフ音を判定しにくいなどの欠点があります。

 

オシロメトリック方式の場合はそのようなめんどうなことがないので、老人にも使いやすいでしょう。

このように、いずれもー長一短がありますので、あなたの使いやすいタイプの血圧計を選んでかまいません。最近の家庭用自動血圧計はかなり自動化が進み、カフ(ゴム嚢)の空気む入れたり抜いたりするだけでなく、数値の表示とプリントも自動的に行います。ちょっとしたコツを覚えれば、だれにでも手軽に測れます。

では、上腕での測定の仕方を具体的に説明します。

  1. まず、上腕の動脈が心臓と同じ高さになるように、テーブルの上に腕を置いてすわります。腕と心臓の高さが極端に違うと、重力が加わって正しい血圧が測れないことがあるからです。
  2. マンシュツトを巻く前に、中の空気を完全に抜きます。
  3. マンシュツトは、その節が、ひじを曲げたときできるひじの内側のしわから2~3 cm(指2本分ぐらい)肩側になるように当てます。
  4. このとき、カフの中央部が上腕動脈にかかるように巻きます。
  5. マンシュツトのきつさ(ゆるさ)は、マンシュツトと腕の間に指が1 〜2 本人るぐらいがベストです。
  6. マイクロホン方式の場合は、マイクロホンを動脈の拍動がよくふれるところに置きます。

以上の準備をしたうえでスイッチを入れれば、血圧は自動的に測定、表示されます。なお血圧値の記録は、あとで血圧が上がってきたときに役立つことがあるので、しばらく残しておくとよいでしょう。

 

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