沖縄長寿のひとつになっている
沖縄ブームに乗って、すっかり全国区になった「シークヮーサー」。産地である沖縄では、レモンやすだちと同じように料理の酸味付けに使っています。ジュースでもおなじみのシークヮーサーは、実は健康効果のかたまり。ビタミンCやB1などのビタミン類・ミネラルのほか、壊れやすいビタミンCを安定させるヘスペリジンも含まれているので、効率よく摂取できます。
脳細胞活性化や血液サラサラにつながるレシチン、疲労回復効果があるクエン酸なども豊富です。注目は、体の酸化を防ぐフラボノイドの一種であるノビレチン。メタポリックシンドローム予防、血圧上昇を防ぐ効果があると研究されているノビレチンを、シークヮーサーの果汁は他の柑橘類の約2倍から12倍、皮の部分は四400倍も含んでいます。
ノビレチンはがん抑制効果についても研究が進んでいて、健康食品として加工したものも流通しています。濃縮果汁を選ぶ時は、皮ごと圧搾したものを選ぶのがお薦めです。シークヮーサーは収穫時期によって酸味や甘みのバランスが違い、それによって用途が変わってきます。刺身や料理の酸味付けに使う場合は青いものを。黄色く熟したものはほどよく酸が抜け甘くなり、生のままミカンのように食べられます。シシークヮーサーを主に栽培している沖縄は、長寿の県としても知られています。ゴーヤーやウコンなどと同じく長生きの秘密が隠れていそう。