サイトアイコン 減塩食にチャレンジ – 高血圧を改善する方法

ナトリウムについて

これから減塩生活をはじめようと思っている方、もうすでに減塩生活をはじめている方、「塩なんてなくてもOK!」というくらい減塩に成功している方もいらっしゃると思います。
まずはその塩、つまり「ナトリウム」についてです。摂りすぎると高血圧の原因になる「悪モノ」になりますが、人間が生きていく上で必須のミネラルでもあるのです。

ナトリウムは体内に成人で100gほど(体重の0.1%強)あり、3分の1は骨に、残りは多くが細胞外液に含まれています。50kgの人であれば、およそ0.05kg強程度なのです。毎日の食事から食塩(塩化ナトリウム)として摂取されることが多く、不足より過剰が問題にされがちです。しかし、生命活動の維持に必須のミネラルでもあるのです。しかし、現代社会で「欠乏」して深刻な欠乏症になっている人はまずいません。やはり過剰摂取が問題となります。

体内での働き

細胞機能の維持
細胞が活動するためには、その内外に水分が必要です。細胞の外の水分(細胞外液) にはナトリウムが、中の水分(細胞内液) にはカリウムがそれぞれ多く含まれています。これらの濃度やバランスは、細胞の水分の量や浸透圧、細胞の働きに影響を及ぼしますので、細胞の膜にはナトリウムとカリウムをくみ出すポンプ機能がついていて、つねに適正な濃度を保つように調節しています。ナトリウムを欠けば生命活動の基本単位である細胞は機能しなくなりますから、ナトリウムは生命活動そのものを維持している必須ミネラルといえるでしょう。
筋肉の収縮・弛緩
筋肉の収縮・弛嬢の働きを正常に保つために働いています。
神経の伝達
神経伝達を正常に保つために働いています。

どのくらい摂取すればいい?

国で定めている成人の1日の塩分摂取量は、10g以下が望ましいとされています。通常の食事ではこれを下回ることが考えられないため必要量を満たすと推定される量は特に定められていません。
むしろ、10g以下に抑えるように…とこれ以上はとらないようにという指針があります。

摂りすぎの場合

必要量を上回る場合、不要な分については、体外に排泄されます。ただし、摂取過剰の状態が長く継続すると、排泄しきれずに体内に蓄積してしまう体質の人もいます。
また、むくみがでたり血圧があがるといった症状もでてきます。これは、血液中(細胞外の水分)のナトリウム量が増加することでこれを適正な濃度に薄めようとして細胞内の水分が血液中に移動し血流量が増えることによります。
塩分の過剰摂取は、胃ガンのリスクが高まることも指摘されています。
胃壁をむき出しにしてしまう(塩)がわかりやすいでしょう。

食塩との関係

高血圧やガンと食塩との関係が記される場合、「食塩」と「ナトリウム」は同じ意味に扱われます。「食塩(塩化ナトリウム)=ナトリウム」と考えてよいでしょう。
また、料理の栄養価表示での「塩分」は、「塩化ナトリウム」の量を示しているわけではなく、「ナトリウムの量を食塩に換算すると何g になるか」を示しています。計算式は、ナトリウムの原子量が22.99、塩素の原子量が35.45ですので、ナトリウム量(g)に2・54をかけます(mgはgに直して算出します)。

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